消えたくなった時にはこれを読んで!「天国は遠く」

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心に響く作品紹介

突然ですが、このまま学校や会社に行かず、どこかへ消えてしまいたくなる時ってありませんか?
人間誰しもそういう時があるのかなと思います。
今回、ご紹介するのは、こんな日常にもうついていけない!!っと心から叫びだしたくなるような人にちょっとしたオアシスを提供するようなそんな小説です。
嘘だと思ってたとしても、今の気持ちから少し光が欲しいなら読んでみる価値がある作品ですよ!

あらすじ

主人公、千鶴は営業職を務める23歳の社会人です。
大学を卒業後、社会人生活など特に考えることもなく選んだ営業職。
しかし、どんどんと毎日の生活が辛く苦しくなり、ついに会社を辞めて死ぬ決意を固めます。
そこで有金を全て持って新幹線に飛び乗った千鶴は、石川県の田舎街まで辿り着き、その民宿で睡眠薬を服薬し、死ぬことにしました。
……しかし死ぬことはできず逆に死の怖さや難しさを知ってしまいます。
そんな中、泊めてくれた民宿の主、田村さんと村人や大自然に癒されていく千鶴。
でも千鶴はそこに自分の居場所がないことを少しずつ気がつき始めて……

著者瀬尾まいこ
出版社新潮社
発売日2006/10/30
ページ数183ページ
本サイズ文庫
ジャンルヒューマンドラマ・ハートフル

この本を手に取ったきっかけ

この本を手にとったきっかけは、僕がマイルド推ししている女優、清原果耶さんがInstagramで紹介していたのを見て買って読んでみたのがきっかけです。
そして僕自身、ちょうどその頃に営業職をしていたけれども、お世辞にも向いているとは言えずに、人生の方向性に悩んでいる時でした。
そんなタイミングで手にとったこの本で千鶴という主人公に自分を重ねながら読みました。

心に残ったシーン

千鶴は最後に自分を探すかのようにいろいろなことを試すのですが、その中で絵を描くシーンがとても記憶に残るシーンだなと感じました。
表現するってきっと自分らしさを探す一番、手っ取り早い方法かもしれないし、その方法自体が新しい自分を気づかせてくれる何かになるのかもしれませんね。
何より新しいことをする時は自分を別の視点から見ることが大事だと思います。
そうするとより良い自分が見えてくるかもしれませんね。

この本を読んでみた感想

この本を読んだことによって今いる世界が全てではないなということをまず感じました。
社会のその場にいるとどうしてもルールや人間関係などいろいろなことが自分の全てになってしまうことが多いですよね。
でも一度違う場所に目を向けると全く別の世界で生きている人がいます。
そして今いる場所に絶対に合わせなくていいということにも気がつけるのです。
僕もまた千鶴のように今いる居場所に自分の存在を感じられずに過ごしていました。
千鶴がとった様々な行動でどこか肩の荷が降りたようなそんな気持ちにさせられました!

現在地に居場所を感じていない人におすすめな一冊!!

僕はこの本をおすすめしたい人は「現在地に居場所」を感じていない人です。
そういう人はきっとどれだけいい人が周りにいても自分のいる場所としては違うのではないでしょうか?
千鶴のように「今ある生活に合わせなきゃ自分の居場所がないけれど、もう無理だ!!」と思っている人は、この本を読むとまるで千鶴のように鬱々としていた心がのどかな環境やキャラクターに癒され、やがて千鶴のように自分の居場所は一体、どこなんだろう?という疑問が湧いてくると思うのです。
主人公の千鶴と一緒に今いる場所から幽体離脱してまずは考えてみましょう。
そして新しい場所へと向かうための背中を押してくれる勇気をこの作品でもらえるはずです!!

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